2001年3月23日(金) 21:19

イギリスの貴族がEU統合の阻止を図る

エリザベス二世に請願書を提出

ロンドン(AP)

4名の貴族はエリザベス二世に対し、イギリスのこれ以上のEUへの統合を阻止するよう願い出た。ラトランド大公、マッセリーン・フェラール子爵、ドルゼル男爵ハミルトンおよびアッシュボーン男爵は金曜日バッキンガム宮殿において、ニース条約の阻止を君主に求める内容の請願書を女王に手渡した。28名の貴族がこの請願書に署名し、他に60名の貴族が信書を送っている。

貴族がこの請願権の根拠としているのは1215年の「大憲章(マグナ・カルタ)」の一項である。25名の男爵が集まれば家臣には請願書の提出が認められ、提出はそのうちの4名が行わねばならないという条項である。請願書に関する決定を下すまで、女王には受理後40日の猶予が認められる。しかしエリザベス二世がこの請願に応じる可能性は低いと見られる。女王は閣僚の助言に基づいて行動するのが通例であり、トニー・ブレア首相率いる政府は、多数決決定の拡大を定めたニース条約をすでに調印しているからである。家臣はこの国の主権が失われるのを深く危惧しているとアッシュボーン男爵は語った。

原題:Britische Adelige wollen Integration in die EU verhindern
Petition an Koenigin Elizabeth U. uebergeben